注意点 |
○ 暑さに対する十分な準備、対策をする
体力、経験、体格、年齢などに大きな差があるものと思いますので、体力の弱い者などへの配慮を優先して考える必要があります。
指導者はそのような者には、十分に目を向けていないといけないのですが、対象がとても多く一人では対応できないと思います。そのため、運動をしている者の状態を監視、観察する者を作るとよいと思います。(観察者は、10人に1人という対応で)
具体的には、状態を客観的に判断ができるように、応急手当の知識を十分に持っている必要がありますので、そのような講習などを受けている者となります(「応急手当」のページを参考にして下さい)。また、運動している者の親御さんが練習に出向いているものと思いますので、そのような方々に手伝ってもらえるようにするとよいでしょう。
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○ 環境について
練習場所については、土のピッチのものが多いものと思います。乾いた土は照り返しが強く、運動している者にとって、とても暑い環境となります。そのため、水をまくなどを行なうとよいと思います。しかし、タイミングに注意が必要です。まいた直後は、水が蒸発するため、蒸している状態になります。少し時間をおいて有る程度、乾いた状態になってから始められるよう、まくタイミングを考えておく必要があります。
学校の校庭などで行なわれることも多いと思いますが、建物の影響で風通しが良くなかったり、校舎やグラウンド面よりの輻射熱などによって、暑くなることも考えられます。日陰と風通しが十分にある休憩場所の設置、確保や、十分に水が摂れるようにしておくなどの対策が必要です。
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○ 教育
自らで判断するための知識などを持っていないものと思います。そのため、どのように水分補給するのか、どのようなときには休憩しないといけないのかなどを、教えておく必要があります。
同時に、自由に水を飲む事ができる、辛くなったら休憩ができるような、雰囲気を作っておくことが重要です。怠けているなどと気になると思われますが、それは、指導の考え方や、行ない方によって十分に対応できるものです。
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○ 普段より水分を摂ることを心がける
スポーツをしている者は、全般的に脱水ぎみであるといわれています。運動をして汗をかく機会が多いためと考えられますが、これに対処するためには、運動時の水分補給だけでは足りません。普段より水分を摂るように心がける必要があります。
具体的には、「水分補給と体調管理」のページを参考にして下さい。食事の際には、100%果汁ジュース(例:オレンジジュース)、低脂肪の牛乳や豆乳などの飲み物を付け加える。入浴の前後には必ず水を飲む。運動直後30分以内に、水分補給(+栄養補給)をする。普段の生活の中でもこまめに水分を摂るように努めるなどを行なうようにして下さい。
以上を心がけていると、暑さに対する体の対抗力が強くなるものと思います。
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○ 指標
どのような気温のときに、どのような対応をすべきかということが必要と思いますが、サッカーでは、暑さに対する指針があります。試合向けではありますが、これを参考にして練習などを行われるとよいと思います。
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