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日本体育協会(1994) 熱中症予防のための運動指針 | 日本サッカー協会(1997) 夏期大会開催における指針 中学生、高校生年代の大会(ジュニアユース、ユース大会) |
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WBGT | WBGT計が 用意できない ときの指標 |
大会主催者が開催にあたり、 事前もしくは当日に 対応すべき事項 |
参加チームに対して、 主催者が 積極的に呼びかけるべき項目 |
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湿球 温度 |
乾球 温度 |
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31℃ 以上 |
27℃ 以上 |
35℃ 以上 |
運動は 原則中止 |
皮膚温より気温の方が高くなる。 特別の場合以外は運動は中止する。 |
厳重警戒 | @特別な場合を除いて 基本的には試合を中止する。 A大会日程の事情により中止(延期)が できない場合には、 日中のWBGTの高い時間を避けて、 朝夕に試合を移すと処置を考慮する。 B競技時間の短縮、 選手交代制限の緩和、 水分補給タイムの実施、 ハーフタイムの延長、 連戦の際の延長戦の中止を 考慮する。 |
やむを得ず開催する場合には 下記の点に留意する。 @熱中症の危険性が 非常に高いので、 試合中を含め 頻繁に水分摂取を行い、 体温上昇に十分注意をする。 A試合前後には積極的に 十分な休息を取る。 B低体力者や 暑熱馴化ができていない者、 体調不良者の大会参加は 見合わせる。 |
28〜 31℃ |
24〜 27℃ |
31〜 35℃ |
厳重警戒 (激しい運動 は中止) |
熱中症の危険が高いので激しい運動や 持久走など熱負担の大きい運動は避ける。 運動する場合には積極的に休憩をとり 水分補給を行う。 体力低い者、暑さに馴れていない者は 運動中止。 |
警戒 | 競技時間の短縮、 選手交代制限の緩和、 水分補給タイムの実施、 ハーフタイムの延長、 連戦の際の延長戦の中止を考慮する。 |
@熱中症の危険性が 非常に高いので、 15〜20分毎をめどに 積極的に水分摂取を行う。 とくに試合前後と ハーフタイムでの 水分摂取は十分に行う。 A試合前後には積極的に 休息を取る。 B低体力者や 暑熱馴化ができていない者、 体調不良者の出場は 注意を要する。 |
25〜 28℃ |
21〜 24℃ |
28〜 31℃ |
警戒 (積極的 に休養) |
熱中症の危険が増すので、 積極的に休憩をとり、水分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。 |
厳重注意 | ハーフタイムの延長、 連戦の際の延長戦の中止を考慮する。 |
@熱中症の危険が増すので、 積極的な水分摂取が必要である。 とくに試合前後とハーフタイムでの 水分摂取は十分に行う。 A試合前後には積極的に 休息を取る。 |
21〜 25℃ |
18〜 21℃ |
24〜 28℃ |
注意 (積極的に 水分補給) |
熱中症による死亡事故が 発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに 運動の合間に積極的に水を飲むようにする。 |
注意 | ハーフタイムの延長、 連戦の際の延長戦の中止を考慮する。 |
熱中症の危険があるので、 熱中症の兆候に注意しながら 水分摂取と休息を十分に行う。 |
21℃ まで |
18℃ まで |
24℃ まで |
ほぼ安全 (適宜 水分補給) |
通常は熱中症の危険性は小さいが、 適宜水分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも 熱中症が発生するので注意。 |
ほぼ安全 | 熱中症の危険は少ないが、 適宜水分補給する必要がある。 |
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WBGT計(湿球黒球温度) 屋外:WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度 屋内:WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度 ○環境条件の評価はWBGTが望ましい。 ○湿球温度は気温が高いと過小評価される場合もあり、 湿球温度を用いる場合には乾球温度も参考にする。 ○乾球温度を用いる場合には、湿度に注意。 湿度が高ければ、1ランク(上の)きびしい環境条件の注意が必要。 |